この記事で取り上げるトピック:
- サポート対象のマスターファイルフォーマット
- 同期なしにマスターファイルを再生
- LTCへ同期しながらマスターファイルを再生
サポート対象のマスターファイルフォーマット
Rendererを使って、ネイティブの.atmosフォーマットやその他サポートされているマスターファイルフォーマットのドルビーアトモスマスターファイルを再生することができます。
一般的には、ビデオ再生と連動して再生を開始するには外部の同期ソースが使用されます。また、音声のみの再生には、Rendererのトランスポートコントロールを使用することもできます。
Rendererは以下のドルビーアトモスマスターファイルタイプを開いて再生することができます:
- .atmos (または .damf)
- ADM BWF .wav
- IMF IAB .mxf
- シネマプリントマスター (.rpl)
- デジタルシネマパッケージ (DCP) IAB .mxf
- pmstitch .xml
.mxfファイルを再生する際、[Start] 時刻の入力を促すダイアログが表示されます。デフォルトでは、フレーム1(タイムコード 00:00:00:00)から再生を開始します。
同期なしにマスターファイルを再生
このタスクではDAWを開いておく必要はありません。
Rendererでマスターを開くには:
- Renderer内で [File] > [Open Master File]の順に選択するか、[Command+O] (Mac) または [Ctrl+O] (Windows) を押してください。
- ドルビーアトモスのメディアファイルを見つけ、開きます。
Rendererがマスターの情報を更新してRendererウィンドウの右上に以下を表示します。
- ファイルのパスと名前
- ロックされた状態
- フレームレート(タイムコードレート、単位:fps)
- FFOA (該当する場合)
- 開始時刻と終了終了時刻
[Source Input/Master] ボタンが自動的に有効になります(以前に無効化されていた場合)。
開いているマスターをRendererで再生するには:
1. [Source] のセクションで、 [Master] ボタンが有効になっていることを確認します。マスターが開いていて、Rendererがマスターモードになっていれば、マスターを再生して聞くことができます。
2. タイムコードのリードアウト(timecode readout)に、再生を開始したい場所のタイムコードを入力します。デフォルトでは、タイムコードのリードアウトの位置は、現在読み込まれているマスターファイルの開始位置となります。
3. Rendererのトランスポート(Renderer transport)のセクションで、同期ボタンを無効にし、 [Play] ボタンをクリックして再生を開始します。
4. 終了したら、以下のいずれかの方法で再生を停止します。
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- [Stop] ボタンをクリックすると再生が停止され、タイムコードの位置が読み込まれているマスターファイルの先頭に戻ります。
- スペースバー を押すか、 [Play] ボタンをクリックすると、現在の場所で再生が停止します。
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LTCへ同期しながらマスターファイルを再生
Rendererでマスターを開くには:
- Renderer内で [File] > [Open Master File]の順に選択するか、[Command+O] (Mac) または [Ctrl+O] (Windows) を押してください。
- ドルビーアトモスのメディアファイルを見つけ、開きます。
Rendererがマスターの情報を更新してRendererウィンドウの右上に以下を表示します。
- ファイルのパスと名前
- ロックされた状態
- フレームレート(タイムコードレート、単位:fps)
- FFOA (該当する場合)
- 開始時刻と終了終了時刻
[Source Input/Master] ボタンが自動的に有効になります(以前に無効化されていた場合)。
開いているマスターをRendererで再生するには:
1. [Source] のセクションで、 [Master] ボタンが有効になっていることを確認します。マスターが開いていて、Rendererがマスターモードになっていれば、マスターを再生して聞くことができます。
2. [Sync On/Off] のボタン(時計のアイコン)を有効にすると、Rendererがチェイスモードになり、DAWからLTCへ同期するようになります。
3. RendererとDAWセッションのフレームレート(fps)とサンプルレートが同じであることを確認してください。一致しない場合は、ドライバーの環境設定でRendererのフレームレートを変更し、DAW の設定で必要な変更を行ってください。
4. Rendererウィンドウ右上のマスターステータスに表示されている、開いているマスターの開始時刻数秒前にDAWトランスポートを開始します。
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- 受信LTCがタイムコード画面に表示されます。
- DAWのトランスポートがマスターファイルの開始時刻を過ぎてロールすると、マスターファイルがDAWに同期され再生されます。
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5. DAWのトランスポートを停止して再生を停止します。