この記事で取り上げるトピック:
- スピーカーの設定
- 出力ルーティング
- 追加のモニタリング レイアウト
スピーカーの設定
「Room Setup」ウィンドウを開きます。このウィンドウは、メイン画面のメニューバーから、あるいは「Command+M (Mac)」または「Ctrl+M」 (Windows) を押して開いてください。
「Speaker setup」タブでは、ミックスルームの物理的なスピーカーレイアウトに合わせてソフトウェアを設定することができます。このページでは、22個のスピーカーが利用可能な部屋を視覚的に表現しています。
「Room Setup」ウィンドウ内では、点灯しているスピーカーは現在の設定で使用されているスピーカーを表しています。ポストプロダクションのワークフローでは、スクリーンスピーカーはティール色(緑がかった青)、スクリーン以外のフロアスピーカーは緑色、オーバーヘッドスピーカーは青色に点灯します。ミュージックワークフローでは、ティール色と緑色のスピーカーはフロアスピーカーを表し、オーバーヘッドスピーカーは青色で表示されます。
デフォルトの設定は、7.1.4のルームです。
ミックスルームに追加のスピーカーがある場合は、点灯していない追加のスピーカーアイコン(図示)をクリックして物理的構成に追加します。ミックスルームのレイアウトが7.1.4未満の場合、適用されていない点灯しているスピーカーのアイコンをクリックして選択を解除してください。
「Array(配列)」モード
Dolby Atmos Mastering Suiteとして動作するDolby Atmos Rendererでは、スピーカー配列を使用するオプションが提供されます。「Array(配列)」モードでは、Ls、Lrs、Rs、Rrsにそれぞれ最大3台のスピーカー、フロントハイト、トップフロント、トップミドル、トップリア、リアハイトで構成されるLtsとRtsのオーバーヘッドに最大5台のスピーカーを使用することができます。
「Array」モードはより大きなミックスルームで使用され、「Bed」チャンネルが配列全体に対応できるようになると同時に「Object Audio」もArrayの各スピーカーに対応できるようになります。
Arrayモードが有効になっている時は、「Spatial Coding Emulation(空間コーディングのエミュレーション)」は無効になります。
ルーティング
「Room Setup」ウィンドウの「Routing」タブでは、ASIOまたはCore Audioデバイスでどの出力を各スピーカーに割り当てるかを指定します。このページは、オーディオドライバーがSend/Returnプラグインに設定されている場合は無効になります。
レイアウトはスピーカーの設定に従います。デフォルトの7.1.4スピーカーレイアウトでは、出力1から12のルーティングは以下の通りです。
L=1、R=2、C=3、LFE=4、Ls=5、Rs=6、Lrs=7、Rrs=8、Ltf=9、Rtf=10、Ltr=11、Rtr=12
これは必要に応じて、ルーティングされた出力をハイライトして新しい値を入力するか、上下の矢印をクリックして変更することができます。出力は一意でなければなりません。すでに割り当てられている出力を選択した場合、競合するスピーカー出力には赤い輪郭が表示されます。
「Routing(ルーティング)」タブでは、ヘッドフォン用の出力と、ライブの「再レンダリング」チャンネルで利用可能な出力範囲が定義されます。出力は一意でなければなりません。すでに割り当てられている出力を選択した場合、競合するスピーカーやヘッドフォンの出力には赤い輪郭が表示されます。
ヘッドフォン出力は、「Preferences」または「Settings」でヘッドフォン出力が有効になっている場合に使用されます。このルーティングは、「Preferences」または「Setting Driver」タブの「Headphone Only」モードのルーティングとは無関係です。
追加のスピーカーは、出力13から始まります。Arrayモードで使用するためにスピーカーを追加するには、競合を避けるためにデフォルトのRe-render(再レンダリング)出力チャンネルを調整する必要があります。
注意:Dolby Atmos Rendererと一緒にモニターコントローラーを使用する場合は、モニターコントローラーに入力をルーティングする機能が必要となります。スピーカーへのマッピングをRendererで行うか、モニターコントロールシステムで行うかは、ユーザーの判断に委ねられます。
モニタリング
「Monitoring(モニタリング)」のタブでは、必要に応じて追加のモニタリングスピーカーレイアウトが定義されます。追加のモニタリングレイアウトは、物理的レイアウトのサブセットになります。例えば、物理的なレイアウトが7.1.4の場合に5.1.4のレイアウトを作成したり、物理的なレイアウトに6個のオーバーヘッドスピーカーが含まれている場合に5.1.4と5.1.2のサブセットを作成したりする場合に便利です。
追加のモニターレイアウトは、Rendererのメイン画面にある「Monitoring」ドロップダウンメニューに、物理的(デフォルト)、7.1.4、7.1、5.1、2.0のレイアウトと共に表示されます。なお、モニタリングレイアウトの切り替えは、QWERTYキーボードレイアウトの上にある1から始まる数字キーを使って行うこともできます。