練習目標:
この練習は、トレーニングの最初の6つのモジュールで学んだ概念を強化するためのものです。Ableton LiveとDolby Atmos Rendererの間の通信をセットアップし、接続を確認して、Liveで新しいセッションを作成することが目標です。
AbletonワークステーションにAbleton_ExerciseContent.zipをダウンロードし、メディアドライブで解凍します。このZIPファイルには3つのLiveセット(95BPM、146BPM、Loudness)のほかに、ステム、MIDIファイル、Abletonテンプレート、およびLTC wavファイルが含まれています。これらのファイルは練習を通して使用され、必要な場合は指定されます。
Dolby Atmos Renderer:
- Rendererを起動します。
- エラーやアラート(「Audio Driver Error」など)が表示された場合は、「OK」をクリックして解除してください。これらはセットアップで対処します。
- Dolby Atmos Renderer > Preferencesに移動するか、または 「Command+」を押して、「Preferences」ペインを開きます。
- 「Driver」タブをセットアップします。
- 「Audio driver」を「Core Audio」に設定します。
- 「Audio input device」を「Dolby Audio Bridge」に設定します。
- 「Audio output device」を希望の出力デバイスに設定します。
- 「External sync source」を「LTC over audio」に設定します。
- 「LTC input channel」を「129」に設定します。
- 「Frame rate」を「24 fps」に設定します。
- 「Sample rate」を「48 kHz」に設定します。
- 「Accept」をクリックして変更を保存します。
- Window > Input Configuration に移動するか、または「Command+I」を押して、「Input Configuration」ペインを開きます。
- 「Input Configuration」がデフォルトに設定されていることを確認します。必要に応じて、「Use default」をクリックして変更します。
- 「Source Input/Master」のトグルを「Input」に設定します。
- 「Synchronization」ボタンを有効にします。
- マスターセクションでディミングやミュート、減衰されているものがないことを確認します。
Ableton Live:
- Liveを起動します。
- Live > Preferences に移動するか、または「Command+」を押して、「Preferences」ペインを開きます。
- 「Audio」タブで、以下のように操作します。
- 「Driver Type」を「CoreAudio」に設定します。
- 「Audio Input Device」を希望の入力デバイスに設定します。
- 「Audio Output Device」を「Dolby Audio Bridge」に設定します。
- 「Output Config」ペインを開きます。
- 「Mono Outputs」1~130と「Stereo Outputs」1~128を有効にします。なお、この操作は一度だけ行う必要があり、これらの設定はセッション全体で保持されます。
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- 「OK」をクリックします。
- 「In/Out Sample Rate」を「48000」に設定します。
- 「Buffer Size」を「1024」に設定します。
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- 「Plug-Ins」タブで、以下のように操作します。
- 「Use VST3 Plug-In System Folders」がオンに設定されていることを確認します。
- 「Preferences」ペインを閉じます。
この練習では、Liveセットを手動で作成するか、練習コンテンツに含まれるテンプレート(Dolby Atmos Music Template.als)を使用するかを選択できるようになります。練習2、3ではオプション2(付属のテンプレート)を使用します。
なお、Liveにはネイティブのイマーシブパンナーがないため、全「Object」のワークフローを使用します。このため、「Output」1~10(ベッドオーディオ用に予約されている出力)は使用されず、セッションの最初の「Object」は「Output」11から開始されます。より詳細な説明については、モジュール5.8を参照してください。
オプション 1 – 手動でセットを作成します。
- あらかじめ用意されているリターントラックがあれば削除します(デフォルトのLiveセットには「Reverb」と「Delay」の2つのリターントラックが含まれています)。
- あらかじめ用意されているオーディオトラックやMIDIトラックがあれば削除します(デフォルトのLiveセットにはそれぞれ2つ含まれています)。
- なお、Ableton Liveでは、オーディオまたはMIDIトラックが常に1つ以上あることが必要なので、削除できるのは3つのトラックだけです。次のステップで自分のトラックを作成した後、あらかじめ用意されたトラックを削除できます。
- Create > Insert Audio Track に移動するか、または「Command+T」を押して、13個のオーディオトラックを作成します。
- 95BPMの練習コンテンツには、13個のオーディオトラックがあります。トラック数は13個である必要はなく、必要に応じて追加のトラックを作成できます。
- 各トラックについて、以下のように操作します。
- 「Plug-Ins」のブラウザに移動します。
- VST 3に移動します。
- Dolby Laboratoriesに移動します。
- Dolby Atmos Music Pannerをドラッグしてトラックにドロップします。
- Dolby Atmos Music Pannerで、以下のように操作します。
- 「localhost」(または外部のRendererのIPアドレスを)を入力して、Dolby Atmos Music PannerがRendererに接続されていることを確認します。
- 接続ライトが緑色になります。
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- 利用可能な最も低いオブジェクトペアにパンナーを割り当てます。最初のパンナーの場合、これは11と12になります。
- 選択したトラックで、以下のように操作します。
- 「Audio To」を「Ext. Out」に設定します。
- Music Pannerで割り当てたオブジェクトペアに合わせて、出力チャンネルを設定します。
- 出力に合わせてトラックの名前を変更します(ここでは「Object」11~12)。
- トラックを右クリックして、「Rename」をクリックします。
- 残りのすべてのトラックでこの操作を繰り返します。
- LTC用トラックを作成します。
- 新規オーディオトラックを作成します。
- 「Audio To」を「Ext. Out」に設定します。
- 出力を「129」に設定します。
- 付属のLTC .wavファイルをタイムラインの先頭のトラックにインポートします。
- LTCファイルは練習コンテンツのLTCフォルダにあります。LTCファイルの作成については、モジュール5.8を参照してください。
- 再生ボタンを押し、Rendererに移動してLTCの同期を確認します。
- Liveのプレイヘッドが進むと、Rendererの時間表示が追いかけるようになるはずです。
- Rendererがタイムコードを追いかけていない場合は、以下の点を確認してください。
- Rendererで:
- メイン画面で
- 同期が有効になっている。
- 「Preferences」で
- 「External Sync Source」が「LTC over audio」に設定されている。
- 「LTC Input Channel」が「129」に設定されている。
- 「Frame Rate」が「24」に設定されている。
- メイン画面で
- Liveで:
- 調整(水平)ビューでプレイヘッドが動いている。
- 「Audio Output Device」が「Dolby Audio Bridge」に設定されている。
- 「LTC」トラックの出力が「Ext. Out – 129」に設定されている。
- Liveセットを保存します。
- File > Save Live Set As に移動します。
- 名前と場所を選びます。
オプション2 – 付属のテンプレートを使用してセットを作成します。
- 練習コンテンツに用意されているテンプレート(Dolby Atmos Music Template.als)を以下の3つのうちいずれかの方法で開きます。
- File > Open Live Set に移動するか、または「Command+O」を押します。
- ブラウザでテンプレートファイルを選択し、「Open」をクリックします。
- File > Open Live Set に移動するか、または「Command+O」を押します。
または
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- ファインダーウィンドウから「Dolby Atmos Music Template.als」ファイルをダブルクリックします。
または
-
- ファインダーウィンドウのテンプレートファイルをドラッグして、開いているAbleton Liveウィンドウにドロップします。
- 付属のLTC .wavファイルをタイムラインの先頭のトラックにインポートします。
- LTCファイルは練習コンテンツのLTCフォルダにあります。LTCファイルの作成については、モジュール5.8を参照してください。
- 再生ボタンを押し、Rendererに移動してLTCの同期を確認します。
- Liveのプレイヘッドが進むと、Rendererの時間表示が追いかけるようになるはずです。
- Rendererがタイムコードを追いかけていない場合は、以下の点を確認してください。
- Rendererで:
- メイン画面で
- 同期が有効になっている。
- 「Preferences」で
- 「External Sync Source」が「LTC over audio」に設定されている。
- 「LTC Input Channel」が「129」に設定されている。
- 「Frame Rate」が「24」に設定されている。
- メイン画面で
- Liveで:
- 調整(水平)ビューでプレイヘッドが動いている。
- 「Audio Output Device」が「Dolby Audio Bridge」に設定されている。
- 「LTC」トラックの出力が「Ext. Out – 129」に設定されている。
- Liveセットを保存します。
- File > Save Live Set As に移動します。
- 名前と場所を選びます。
オプション1または2が完了したら、「Object」を介してテストノイズを送信し、LiveとRendererの間のオーディオとメタデータの通信を確認します。このテストでは、最初の「Object」(「Object」11~12)とノイズジェネレーター、およびそのトラックのDolby Atmos Music Pannerプラグインを使用します。
Ableton Live:
- ブラウザのサイドバーで:
- Audio Effects > Delay & Loop > Echo に移動します。
- Echoプラグインをドラッグして「Object」11~12にドロップします。
- Echoプラグインが信号チェーンのDolby Atmos Music Pannerの前(左)にあることを確認します。
- Echoプラグインで
- 「Character」タブへ移動します。
- 「Noise」というラベルの付いたチェックボックスを選択します。
- 「Amount」をクリックし、その値を100%までドラッグします。
- Dolby Atmos Music Pannerのレンチアイコンをクリックして、プラグインウィンドウを開きます。
- オブジェクトが緑色になっているはずです。
- Rendererに移動して、オブジェクトの位置とオーディオ信号が存在することを確認します。
- Dolby Atmos Music Pannerで短いシーケンスを作成します。
- (Music Pannerとシーケンサーの使い方については、モジュール5.8を参照してください)
- 「Sequencer」のトグルを有効にします。
- 「Edit」ボタンをクリックします。
- 「panner」ウィンドウで図形を描きます。
- さまざまな図形ツールを試してみてください。
- 「Done」をクリックします。
- 「Step Duration」を4に設定します。
- Liveで再生ボタンを押して、シーケンスを開始します。
- Rendererに移動して「Object」を表示します。
- オブジェクトが表示されない場合や、音声が聞こえない場合は、練習の冒頭の説明に従って、LiveとRendererが正しく設定されているかどうか確認してください。
- すべての設定が正しく、LiveからRendererに音声が通っていない場合は、Dolby Atmos Renderer用のマイクロフォンのアクセス許可を有効にする必要があるかもしれません。 この記事をご覧ください。
ナビゲーション
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