練習目標:
この練習は、モジュール2~6で学んだ概念を強化するためのものです。この練習の目的は、Dolby Atmosのマスターファイルを作成して再生することです。必要に応じて、前のモジュールを参照してください。
Dolby Atmos Renderer
Rendererで以下の手順を行います。
- Rendererを起動します。練習1と同様に設定します。
Pro Tools
Pro Toolsで以下の手順を行います。
- ダウンロードしたファイル「Dolby Atmos Music 95BPM_MIXED」を開きます。
- このセッションでは、いくつかのトラックでDolby Atmos Music Pannerが使用されていることに気づくかもしれません。このパンナーの特徴と機能については、練習6で説明します。
- マスターファイルの開始位置、またはセッションの開始位置の約5秒前にトランスポートを置いておきます。通常これは、曲の開始マーカーとなります。
- コンテンツ例の全長のリージョンを選択して(タイムライン上の最初と最後のリージョンの間を、「Shift」を押しながらクリックして)、プログラムの開始と終了のタイムコードをメモします。コンテンツの全長を選択すると、Pro Toolsの「Edit」ウィンドウのメインタイムコード表示の右側に、開始と終了のタイムコードが表示されます。
Dolby Atmos Renderer(またはRenderer Remote)
RendererまたはRenderer Remoteで以下の手順を行います。
- マスタリング時のCPU負荷を軽減するために、Rendererの「Preferences」または「Settings」で、リレンダリング処理とヘッドフォンまたはスピーカー処理(モニターしていない方)を無効にします。
- 「Synchronization」ボタン(時計のアイコン)を有効にします。
- Rendererでミュートや減衰が適用されていないことを確認します。
- File > Newを選択するか、または「Cmd+N/Ctrl+N」を押して、「Create New Master File」ダイアログを表示します。
- 新しいマスターファイル名を入力「Dolby Atmos Music Exercise 95BPM」を入力します。
- ディレクトリを選択します。
- 必要に応じてFFOA(First Frame of Action)を入力します。これは、マスターファイルのレコーディングに、将来の制作目的のためのプリロールが含まれている場合に必要です(これは、Rendererのタイムコードのレコーディングのイン/アウト機能を使用するのではなく、「FFOA」の前に手動でマスターをパンチした場合に起こります)。
- 「Create」をクリックします。
- トグルスイッチでレコーディングのイン/アウトを有効にします。
- ダブルクリックして、先に述べたプログラムの「In」と「Out」のタイムコードを入力します。
- レコーディングのためにRendererを作動させます。赤色に点滅し始めます。
マスターファイルのパス/名前、「Frame Rate」、「FFOA」、「Start」、「End」がRendererのス「Status」エリアに表示されます。
Pro Tools
「Play」ボタンまたはスペースバーでPro Toolsトランスポートを開始します。
Pro Tools |
Dolby Atmos Renderer |
トランスポートが開始されます。 |
受信LTCがインポイントを通過すると、Rendererのレコーディングが始まります。 |
|
受信LTCがアウトポイントを通過すると、Rendererのレコーディングが終わります。 |
トランスポートが停止します。 |
Rendererがファイルをファイナライズします。 |
Dolby Atmos Renderer(またはRenderer Remote)
- Rendererのソースをマスターに切り替えます。
「Synchronization」ボタン(時計のアイコン)を有効にします。
Pro Tools
「Play」ボタンまたはスペースバーでトランスポートを開始します。
Pro Tools |
Dolby Atmos Renderer |
トランスポートが開始されます。 |
受信LTCがファイルの開始点を通過すると、マスターファイルのRenderer再生が始まります。 |
トランスポートが停止します。 |
受信LTCがファイルの終点を通過すると、マスターファイルのRenderer再生が停止します。 |
Dolby Atmos Renderer(またはRenderer Remote)
- Rendererのソースがマスターであることを確認します。
- 「Synchronization」ボタン(時計のアイコン)を無効にします。
- タイムコードウィンドウにファイルの開始時刻を手動で入力します。
Rendererトランスポートの再生ボタンを押して、Pro Toolsを追わずにファイルが再生されることを確認します。
ファインダー
使用するディレクトリに移動し、.atmos、.atmos.metadata、.atmos.audioのファイルの存在を確認します。
マスターファイルを開く
- マスターファイルを閉じます。
- もう一度「Dolby Atmos Music Exercise 95BPM.atmos」を開きます。
- File > Open RecentまたはFile > Open Master Fileから、あるいは「Cmd+O」または「Ctrl+O」を押して再読み込みするか、別のマスターファイルを読み込みます。
- 同期ボタンを無効にし、ステータスバーに表示されているファイルの開始時刻とRendererのトランスポートコントロールを使ってタイムコードを入力して、開いているマスターファイルを同期しないで再生します。
–または–
Rendererの同期ボタンでLTCのチェイスを有効にし、Pro Toolsで再生を開始して、開いているマスターファイルを同期しながら再生します。
トラブルシューティング
問題
Rendererのレコーディングが終わります。
考えられる原因
フレームレートの不一致、不安定なデイジーチェーンのワードクロック、またはドライブの読み取り/書き込みの問題、エラーがないか、ログを確認してください。
ナビゲーション
次へ:Ableton Liveの練習1 - Ableton LiveとDolby Atmos Rendererでのセットのセットアップ