この記事で取り上げるトピック:
- ドルビーアトモス「Renderer」のコア機能
- 外付けRendererを使ったドルビーアトモスコンテンツ制作の信号フロー
ドルビーアトモス「Renderer」のコア機能
ドルビーアトモス「Renderer」は、以下の9つのコア機能を備えています。
- ベッド/オブジェクトのオーディオとオブジェクトのメタデータを、LTCに同期したマスターファイルセットに記録します。
- マスターファイルのエンコードおよびモニタリングのためのドルビーデジタルプラスJOCエンコーディング/バイノーラルメタデータ用のダウンミックス/トリムメタデータを含めます。
- マスターファイルを次の異なるメザニンフォーマットにエクスポートします:ADM BWF(.wav)、IMF IAB(.mxf)、フルレングスまたはトップ/テール
- 民生用再生機器での品質管理(QC)チェックをするために、マスターファイルを.mp4にエクスポートします。
- 5.1リレンダリングに基づいてリアルタイムおよびオフラインでラウドネス測定を行い、サマリーまたは詳細なログをエクスポートします。
- 空間コーディングエミュレーションの有無にかかわらず、付属のドルビーアトモススピーカー構成にレンダリングされたドルビーアトモスミックスまたはマスターファイルをモニタリングします。
- リレンダリングされたダウンミックスをモニタリングします:7.1、5.1、およびステレオ(または5.1.2などのカスタム)
- ステレオまたはバイノーラルのヘッドフォンへのリレンダリングをモニタリングします。
- リアルタイムのリレンダリング、またはリレンダリングのオフラインエクスポートファイルを作成します。これらは、複数のベッドインプットが使用され、カスタムグループが定義されている場合、フルミックスやステムにすることができます。
ドルビーアトモスコンテンツ制作の信号フロー
下図は、外付けRendererを使用したドルビーアトモスのコンテンツ制作に必要なシステムとの間のオーディオ、メタデータ、タイムコード、構成ファイル、ログの信号フローを示したものです。
<IMG_1_4_1>
ナビゲーション